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男の憧れだった?江戸時代の銭湯(湯屋)の番台や三助の仕事、実は結構大変なんです
男たちが憧れたのが、湯屋(銭湯)の番台や三助の仕事でした。なぜって?それは、女たちの肌が露わになるのを拝めるのではと妄想したからなんですね。ところが、実際はそんなにおいしいことばかりでないようで。
番台の仕事は役得だけじゃない
番台の仕事って、意外とやることが多いのです。まずは湯銭の徴収です。一日に何回も足を運ぶ風呂好きなご隠居さんなどは、湯屋に行くたびに代金を払うのは面倒と嫌がり、一か月単位のはお得な手形を持参したそう。
番台ではお代をいただく他にも、体を洗うために使う糠袋や手ぬぐい、鋏、櫛などの貸し出し、歯ブラシとして使う楊枝の販売もあるので大忙し。あかぎれやすりきずの膏薬は、いつでも使えるように火鉢であぶって柔らかくして用意してありました。
番台が拍子木を打つ時
また、背中を流してほしいというお客には木札を渡し、三助に知らせる合図として拍子木を打ちました。この拍子木、男の場合は1つ、女の場合は2つと打つ回数も違うので要注意。
番台にいろんなお客が来るといっぱいいっぱいになりそうですが、入浴中のお客の荷物を狙うコソ泥がいるので、接客業務をしながらも湯屋の中のあちこちへ常に目を光らせていなければいけません。中には世間話をしてくる客もいるし、油断大敵。番台の仕事って色々あるんですね。
時には客がさっぱり来ないことも時にはあるようですが、とてものんびりと一日中女風呂を眺めている暇なんてありませんでした。誰にでも務まるわけではなく、湯屋のことをよく理解していないと難しいのが番台の仕事なのです。
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