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江戸時代は我が子を「奉公人」にさせたい親多し。奉公人にはどんな生活が待っていた?
奉公人を目指して稽古に励む子どもたち
町人の仕事の一つに、奉公人[ほうこうにん](武家屋敷に奉公する武家奉公人と商家に奉公する商家奉公人)がありました。娘を武家奉公にだして良縁をつかませたいと考える町人の親が多かったようですね。いわゆる、玉の輿というやつですね。ただし、誰でも武家奉公人になれるわけではなく、唄や三味線の能力も必要とされたので、小さいうちから遊芸の師匠の元に稽古に通う子どもが多かったのです。
一方、商家への奉公人は男性が多く、店に立つ奉公人とは別に料理をつくる台所奉公人もいました。江戸の町にいる奉公人には、伊勢商人と近江商人が多く、伊勢や近江出身の者が10代前半で上京して奉公することが多かったようです。とはいえ、いったん奉公人になれたとしても、病気になったり仕事に向いていないとみなされると、解雇され国元へ返されることもあったので、なかなか厳しい世界なのです。
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