「江戸ことば」にはどんなものがあったの?粋な江戸ことばに学んでみよう

阿部裕子

 

江戸には、様々な身分の多くの人が行き交っていました。だからこそ、粋な江戸ことばがコミュニケーションの潤滑油になったのです。江戸ことばにはどんなものがあったのでしょうか?

あたぼう

「あたりまえだ、べらぼうめ」を短くしたもので、「言わなくてもいいってことよ」という意味が込められています。野暮なことが嫌いな江戸っ子らしい素敵なことばですよね。

とんちき

とんまの「とん」といんちきの「ちき」がくっついて、「とんちき」になったそう。バカよりトンチキのほうが、なんとなく相手への愛情のようなものが伝わってきませんか?相手にバカだなぁといいたいときも、ユーモアを忘れないことばにするのが、江戸っ子らしいです。

また、江戸っ子の性格を上手く言い表している江戸ことばも、ありました。

2ページ目 「啖呵(たんか)を切る」「宵越しの銭は持たねえ」など

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