振袖に年齢制限はアリ?
未婚女性の第一礼装で、成人式や結婚式のお呼ばれなどの正式な場で着ることの多い振袖。
しかし、「未婚女性なら何歳でも着ていいの?年齢制限はないの?」という疑問をお持ちになる方は、世に多いようです。
中には『友人の結婚式に今までは振袖で出ていたのだけれど、親から「みっともない!」と怒られた』というアラサー世代の女性もいるそう。また「マナーとしては、振袖を着られるのは一般的に考えれば20代まで、多く見積もっても30代前半までだろう」という意見もあります。
「未婚者の振袖には年齢制限は存在するのか?」。さて、真相はどうなのでしょうか?
いつの間にか「年齢制限」ができた理由は?
結論から言えば、未婚女性の振袖には、年齢制限はありません。未婚であれば、10代でも50代以上でもOK。何歳でも着られるものなのです。
しかし、実際には「○○歳にもなって振袖を着るなんてみっともない!」というお小言などをよく耳にします。こうなってしまった背景には、時代によって異なった、女性の「平均結婚年齢」がありました。
1950年頃は、女性は23歳が結婚の平均年齢でした。世間的にも「女性は当然20代前半で結婚するものだから、振袖の適齢期は20代まで」という考え方が常識としてまかり通っていたのです。
しかし、平成23年の女性の初婚年齢の平均は「29歳」となり、東京などの都市部へ限定すれば、もっと高くなっています。そのため、「振袖には年齢制限はあるの?」という疑問を持つ独身女性も増えてきているのです。