大阪府堺市出身の女流歌人 与謝野晶子 といえば、思い浮かぶのが「みだれ髪」でしょう。女性の情愛をおおらかに歌い上げたその作風は、当時の若者に熱狂的に支持され、新時代の旗手として数多くの作品を生み出しました。
その与謝野晶子の記念館がある大阪・堺の「利晶の杜」(りしょうのもり)で、「与謝野晶子と三つの舞台」企画展が開催されています!会期は12月18日(日)まで。これは見に行かないと!!
与謝野晶子は、明治11年大阪・堺に生まれ、多感な少女時代を過ごします。女学校卒業後は家業を手伝いながら和歌を詠み、投稿をしていました。明治33年、京都で「明星」を創刊した与謝野鉄幹(寛)と恋に落ち、東京で鉄幹との家庭生活を築きながら、幅広い文学作品を創り出すのです。
-堺・京都・東京-与謝野晶子と三つの都市
晶子が堺出身であることはよく知られていますが、今回の展示内容は京都や東京での生活がどのようだったのか、新たな視点で晶子を知ることができる楽しい企画展です。
堺・京都・東京、それぞれの地で様々な人々との出会いがあり、文学仲間やライバル、恩人とのつながりによって晶子の人生は豊かになったのです。それが、短歌を超えた幅広い作品作りに活かされています。「源氏物語」を完訳したことでも有名ですよね。
この企画展では、堺・京都・東京の三つの都市と人々とのつながりが生んだ作品について、晶子の代表的な書籍や自筆原稿・歌帖など約80点が展示されています。京都府立総合資料館天眠文庫、鞍馬寺、日本近代文学館の所蔵資料が見れるまたとない機会です。
与謝野晶子って12人の子持ちだった!?
晶子は夫・鉄幹(寛)との間になんと、12人もの子供を産んでいるのです!17年間に12人とはなんともすごいです!!ほとんど年子で産み育て、一人は天寿を全うできなかったのですが11人は立派に社会人になりました。
作風もロマン的で情熱的ですが、生き方も情熱の嵐のような女性ですね。
知る人ぞ知る、千利休と与謝野晶子を誇る「さかい利晶の杜」
この企画展が開催される「さかい利晶の杜」は、堺で生まれた茶人・千利休と、今回の企画展で歌人・与謝野晶子を紹介する堺市のど真ん中にある新しい施設です。ちんちん電車(阪堺電車)に揺られて「宿院」駅で降りると、目の前という好アクセス。
千利休の茶室や茶の湯体験もできる体験型施設なので、一度行ってみる価値あり!
欲しい!文豪ストレイドッグズとのコラボグッズ
文豪ストレイドッグズとのコラボグッズがゲットできるのも「さかい利晶の杜」の魅力のひとつ。オリジナルグッズは売り切れているものもあるそうなので、ぜひお早目にゲットしてくださいね!
与謝野晶子の文学と、堺の魅力がいっぱいに詰まった企画展です。
企画展「与謝野晶子と三つの舞台―堺・京都・東京―」
会期:平成28年11月11日(金)~12月18日(日)
開館時間:午前9時~午後6時(最終入館午後5時30分)
会場:さかい利晶の杜 企画展示室
入場料:大人300円(240円) 高校生200円(160円) 小中学生100円(80円)※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券で企画展示室にも入場できます。