【真田十勇士】岩本照演じる猿飛佐助は何が違う?100年前の誕生秘話からドラマ独自の大胆改変まで徹底比較:2ページ目
スーパーヒーローのような『猿飛佐助』
『猿飛佐助』は、信濃の山中で猿と遊んで育ったので木から木へと飛び移る身軽さを持っている少年です。
その身体能力の高さを甲賀流の達人・戸沢白雲斎に見込まれ、山にこもって修行を積み忍術の奥義を授けられ、15歳ごろに真田幸村の家来となる……そんな人物像を創り上げたのは山田阿鉄(※)らです。
新しい講談本の誕生に大きな役割を果たした人でした。
物語の中の猿飛佐助は、忍術の名人で剣の達人。女・子どもなど弱きを助け山賊などの強きをくじいてこらしめます。
まるで、少年たちが目を輝かせて「続きが見たい!」と願うような戦隊ヒーローのような存在です。
興味深いのは、創作のときに、江戸時代の『真田三代記』と中国の『西遊記』をミックスして真田十勇士の人物像を想像したという説があること。
さしずめ、真田幸村が三蔵法師とすれば、自由に空中を飛び回る陽キャでときどき怒られてしまう猿飛佐助は孫悟空なのかも。
そこに、さまざまな超人的な能力を持つ仲間が加わって、一丸となって襲いかかる困難に立ち向かっていく。
そんな展開は、現代の漫画やアニメにも通じる普遍的な魅力がありますよね。
※山田阿鉄:旅回りの講談師玉田玉秀斎の妻・山田敬の連れ子で、速記者を使わずに直接講談を筆記する書き講談を思いつく。アイデアを主要な出版元に売り込むも断られ、唯一話に乗ったのが立川文明堂を創業した立川熊治郎だった。
史実とフィクションを織り交ぜた新しい『真田十勇士』
今回注目されている『真田十勇士 SHADOWS OF THE TEN NINJA』は、史実とフィクションを大胆に織り交ぜた新しい切り口でドラマ化したもの。
公式サイトによると、
名将・真田幸村のもとに集いし《不屈の忍たち》が、絶対権力者・徳川家康に挑む! 友情、絆、策略、裏切り――心震える人間ドラマが交錯する《不可能を覆す逆襲劇》
と紹介されています。
ドラマの舞台は関ヶ原の戦いから14年後の日本。
第1回のあらすじは……
絶対的な権力を持つ徳川家康(内藤剛志)に対し、豊臣側に加勢した真田幸村(安藤政信)は高野山の麓にある九度山に幽閉され、集まった家臣として幸村を支え続ける忍びたちと暮らしている。
そして、「主君なんぞ関係ねぇ」とばかりに、自由気ままに盗みを繰り返しながら、一匹狼ライフを楽しんでいたのが猿飛佐助(岩本照)だった。
そんなある日、佐助はかつての忍術の主君・白雲斎(唐沢寿明)と5年ぶりに再会。けれど、懐かしむのも束の間、悲劇が訪れる。
佐助の中に、打倒・徳川の激しい炎が燃え上がるとともに、真田幸村のもと10人が結束していくことに。
という流れでした。

