【豊臣兄弟!】史実でお市・勝家・三姉妹の別れはどのように伝わった?秘められた母娘の覚悟と北ノ庄城の真実:3ページ目
最期のときを迎え「喜びに満ちている」と伝えるお市
最近は、毅然とした女武将のような表情を見せていたお市ですが、茶々との会話のときは穏やかで、愛情深い母の顔になっていました。こんな慈しみの表情は、まだ子供達が幼かった小谷城のとき以来のような。
「済まぬ。そなたらをまたこのような目に。そなたらのことは母が必ず守る」と茶々を抱き寄せます。
怖くないのか?と聞く茶々に「怖い。されど喜びに満ちておる。」と、いうお市。その言葉通り、目が喜びに輝き恐怖や不安はありません。
これまで、選ぶことを許されない定めだったが、「今、生まれて初めて己が選んだ道を歩んでいる。これほど嬉しいことはない。」と。
人生の最期が近づいて、ようやく自分自身で「勝家と最期を共にする、娘たちは守る」という選択ができたお市。
この思いを茶々は引き継いで、怒涛の人生を歩んでいくことになります。
もちろん、ドラマでは小一郎(仲野太賀)亡き後の豊臣家の滅亡が描かれるのかどうかはわかりません。
けれど、この「豊臣兄弟!」の茶々は、「身柄を庇護してもらった戦国の女にはほかに選択肢がなかった」タイプではないようです。
母に「秀吉の首をとってみせまする」と宣言したように、いつか実現してみせると自分自身で秀吉の側室になることを選び『豊臣家を滅ぼす』……そんな茶々になるのかもと想像してしまいました。
「勝家、私を娶れ」といったお市にそっくりな娘。「秀吉、私を娶れ」と宣言する茶々の姿が思い浮かびます。
4ページ目 三姉妹はどう脱出したのか&賤岳合戦記の「北ノ庄城の最期」
