【豊臣兄弟!】史実でお市・勝家・三姉妹の別れはどのように伝わった?秘められた母娘の覚悟と北ノ庄城の真実:2ページ目
「秀吉の首をとってみせる」と意気込む茶々
さて、第32話では、茶々がお市が信長にもらった守り刀を「私にお預けください」と頼みます。そして、「羽柴のもとに人質として参ります。」と思いを伝えました。
自分なら相手も油断するだろうから「その隙をついて、秀吉の首をとってみせまする」と己の決意表明をする茶々。
母そっくりの気丈な娘に成長しました。
ふっと笑う母に「戯言ではございませぬぞ」と怒る茶々に、「すまぬ、母も昔、兄上に同じようなことを言うたことがあるのじゃ」と謝ります。
懐かしい回想シーンが蘇りました。
今川義元の元に自分を人質に差し出せと信長に詰め寄り「必ずや義元と差し違えてごらんにいれまする」といったお市にふんっと鼻で笑う信長。
この時の信長は、「女のお前にできるものか」と侮ったわけでも、「戯言か」と思って鼻で笑ったわけではありません。
お市の気丈さに「この妹には、間違いなく自分と同じ血が流れておる」と実感した笑いでしょう。ドラマでは弟に謀反を起こされて以来、人間不信になり唯一信頼できる相手としてお市が描かれています。
信長にとって、このお市のセリフは嬉しかったことでしょう。
「義元ごときの首と引き換えにするには、お前はもったいない妹よ」といいつつ、最上級の愛がこもった優しい眼差しで言葉を返しましたね。
あの場面が今回に生きてくるとは。
茶々の言葉や表情には、お市には間違いなく信長の血が、茶々には間違いなくお市の血が流れていることを強く感じる場面でした。
「あんなサルごときにくれてやるには、お前はもったいない娘よ」と愛のこもった優しい口調で茶々を諭します。
自分にそっくりな娘の成長ぶりは、うれしくも頼もしかったのではないでしょうか。
3ページ目 最期のときを迎え「喜びに満ちている」と伝えるお市
