『豊臣兄弟!』覚醒した“ラスボス”お市、自ら選んだ道で秀吉に挑む!清洲会議の深層と「豊臣VS織田」の行方:2ページ目
「やることができた」小袖は幼子懐柔の妙案
羽柴与一郎(大西利空)の早過ぎる死に落ち込む豊臣レディースに、晴れの場で着せる三法師の“小袖”を作るように頼む秀吉。
どんな小袖にしようかと、早速、寧々(浜辺美波)・慶(吉岡里帆)と秀吉の母姉妹らは『女たちの清洲会議』を始めます。
「やることができた」ので未来に向い動き出せた豊臣レディース。
三法師は、信長の嫡男・信忠(小関裕太)の息子。立派なお衣装は持っているはずなのに、なぜ小袖を作らせるのか?
悲しみの沼に浸る家族に「やること」を依頼して気力を取り戻せたかったから?
そんな機会をあえて作った秀吉、優しいと思いきや。
それだけではありませんでしたね。小袖を「三法師に着せ付ける」のが狙いだったのでしょう。
しゃがんで幼子と同じ高さの目線・体が触れ合う“親”ならではの近い距離感・着付せながら体に触れ噛んで含めるように笑顔で「役目」を教え込む。
信忠が亡くなって以来「父のような存在」がおらずに寂しい思いをしている幼子には効果的だったでしょう。
“小袖”は幼子懐柔の小道具……さすがは、人たらしの秀吉でした。
「天下取り宣言」三法師の小袖と秀吉の半衿
さらに……お気づきだったでしょうか。
白地に黒の麻の葉紋様(※1)、黄・赤・緑(※2)の瓢箪柄の三法師の小袖の生地と、清洲会議の秀吉の長襦袢の半衿が同じ生地だったこと。
織田の正統な後継・三法師と、「織田家筆頭家老で後見人」宣言する秀吉が、まさかのリンクコーデになってたとは。しかも柄はこれ見よがしな「ザ・豊臣柄」。
けれど、控えめに半衿でチラ見せなのが憎いところです。(家臣たちは気が付く余裕はなさそうですが。でも半兵衛だったら気がつきそう)
お揃いコーデはダサいけれどリンクコーデなら逆にハイレベルなオシャレ……という現代感覚な演出が素敵でした。大河ドラマならではのクリエイティブの妙。
このセンス秀吉の指示とは思えないので、寧々どの?お慶どの?のアイデアなのでしょうか。
浮世絵などでは、この場面、三法師は織田信長の家紋『織田木瓜』の柄の袴や、『雲立湧紋様』という高貴な紋様の着物を着用しています。
※1:麻の葉紋様:邪気を祓う、長生きなどの意味がある
※2:ベースの白、麻柄の黒、瓢箪の黄・赤・緑の5色は、陰陽五行説に由来するすべての基本



