【豊臣兄弟!】「私を娶れ」勝家との祝言決意が意味するもの…広がるお市ロス、悲劇へ向かう誇り高き生涯:2ページ目
お市は武術の達人だった?
本作中ではお市が剣術の稽古をしていたり、また刀を借りて夫の介錯をしていたりしていました。
近年では美女に荒事をさせるというギャップ演出が流行りなのか、他作品でもお市が馬を駆るなどアクティブに活躍している印象を受けます。
ただし実際のお市にそのような心得があったという史料の裏付けはありません。もし彼女がそのようなことをしていれば、きっと誰かが書き記していたことでしょう。
馬に乗り、刀を奮い、夫の介錯を務める……次は甲冑姿で女武者ぶりを発揮する作品が登場するかもしれませんね。
実名はお市じゃなかった?
今までずっと「お市」「お市の方」と呼ばれてきた彼女ですが、実はこの名前が実名でない可能性があるそうです。
彼女について「お市」などと記された一次史料は存在せず、なぜ「お市」とされたのかもハッキリとしません。
『織田家系譜』では秀子(ひでこ)と記されているものの、それは織田信秀の娘(女性を示す子)だから秀子という程度の後づけでしょう。
例)北条時政の娘だから北条政子、豊臣秀吉の妻だから吉子(寧々)など。
また浅井長政(中島歩)と結婚した後は居城であった小谷城から小谷殿(おだにどの)とか小谷の方などと呼ばれました。いずれにしても彼女の実名ではありません。
お市の「市」がどこから持って来た漢字なのか、今後の究明がまたれます。

