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朝ドラ『風、薫る』「日本のナイチンゲールになる」生田絵梨花が演じる玉田多江の実在モデル・桜川里以の史実

朝ドラ『風、薫る』「日本のナイチンゲールになる」生田絵梨花が演じる玉田多江の実在モデル・桜川里以の史実:2ページ目

医師の父・兄弟にコンプレックスがあった玉田多江

「風、薫る」第5週『集いし者たち』で、初登場となった玉田多江。上質なお召し物の多江は、いかにも“いいとこのお嬢様”という感じでした。

それもそのはず、「江戸時代には奥医師をしていた家に生まれ、身近に医療がある環境で育つ。優等生気質で意識が高い。」というキャラクターでした。

自己紹介の時も「日本の医療の向上に看護婦が欠かせないと考えてこちらに来ました」と堂々と学ぶ動機を述べました。

志は立派なのですが、そのプライドの高さゆえ「圧」が強く、別の意味で気が強い大家直美(上坂樹里)とはバチバチモードに。

「英語を学問として学んできた」多江と、「教会で会話を宣教師に教えてもらった」直美は、翻訳でぶつかります。

生真面目な多江は、「The very alphabet of a nurse」の翻訳に困惑しますが、会話中心に学んできた直美は「つまり、看護婦のいろは。看護婦の基本てことでしょ」といいます。

演じる生田さん曰く「「自分は医者になれない」という劣等感を隠すための気の強さなのではないかと想像しています。」とのこと。

確かに、医師である父や兄弟に対するコンプレックスを抱いていたようでした。

大関和に看護婦の道を勧めた植村牧師に出会う里以

玉田多江のモデル、桜川里以は実在の人物で、慶応2年(1866)年、水戸藩の儒学者・水野豊九郎の娘として生まれました。

ちなみに一ノ瀬りんのモデル・大関和と、大家直美のモデル・鈴木雅は安政4年(1858)生まれなので、里以は彼女たちよりも8歳年下になります。

原案伝記小説では…

〜20歳の桜川里以である。父は著名な儒学者で、築地にある海岸女学校(現青山学院)で漢籍を教えている。長兄が植村正久と知己であることから、看護学校の開校を知り、入学を決めた。〜

とあります。

史実でも、慶応4年(1868)に鳥羽伏見の戦いで旧幕府軍が新政府軍に敗れ、明治になったために、里以の父は「桜川小晦(こかい)」と名前を改め、一家は上京。植村正久と出会いキリスト教に入信したのでした。

ちなみに、植村正久は、日本の牧師で思想家。大関和は正久に正規の看護婦になることを薦められています。(ドラマ内では植村正久をモデルにした吉江善作牧師(原田泰造)が登場しています。)

正久が熱心に勧めたのは、宣教師のマリア・T・トゥルーが設立した桜井女学校(現女子学院)附属の看護婦養成所でした。(ドラマ内では、宣教師のメアリー(アニャ・フロリス)として登場)

もしかしたら、植村正久は和に勧めたように里以にも「苦しむ人を救う看護の道はキリスト教の博愛精神にかなう」と勧めたのかもしれませんね。

3ページ目 「看護」は医者なんかにやらせてあげられない仕事

 

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