『豊臣兄弟!』安土城炎上は信長次男・織田信雄(山脇辰哉)の仕業?本能寺の変で見せた意外な行動:2ページ目
中途半端で竜頭蛇尾に
このまま進軍すれば、誰より早く京都に入れます。憎っくき明智光秀を討ち果たし、父の仇をとれると戦意満々だったことでしょう。
しかし、ここで困った事態が発生しました。伊賀国(三重県北西部)の国人衆が、信長の死を知って謀叛を起こそうとしているのです。
信長と信忠さえいなければ、ボンクラの信雄など恐るるに足りません。つまり従う理由などありませんでした。
このまま京都へ入れば、確かに弔い合戦を挑んだ実績は残せるでしょう。しかし伊賀国衆によって伊勢国を奪われては、どうしようもありません。
とは言えわざわざ兵を起こして、何の成果もなく撤退しては、ますます周囲から軽侮されてしまいます。
ちょうどその時、近江国蒲生郡の日野城(滋賀県日野町)に京都から逃げ込んできた信長の妾子らがいました。
信雄は彼女らを保護し、これを一応の成果として、ひとまず伊勢へ帰還します。
そして家老の滝川雄利(たきがわ かつとし)に命じて伊賀の一揆勢を討つよう命じたのでした。
かくして信雄は京都に入ることが出来ないまま、6月13日に羽柴秀吉が明智光秀を撃破し(山崎の合戦)、光秀が敗死したとの報せを受けます。
「そういうとこやぞ(中途半端な覚悟で竜頭蛇尾に終わる)。無謀を承知で飛び出したなら、乾坤一擲突っ込むまでじゃろうが!」
亡き信長のツッコミが聞こえて来そうですね。
