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朝ドラ『風、薫る』従兄の西郷隆盛と戦う運命に…実在した人物、大山巌(高嶋政宏)の激動の生涯

朝ドラ『風、薫る』従兄の西郷隆盛と戦う運命に…実在した人物、大山巌(高嶋政宏)の激動の生涯:3ページ目

日清戦争・日露戦争で日本陸軍を率いる

巌の立場は、陸軍という立場を越え、日本国の行く末に関わるものとなっていきます。

明治27(1894)年、日清戦争が勃発。巌は第2軍司令官として出征し、旅順口、蓋平、威海衛などの作戦で功績を挙げたとされます。

明治31(1898)年、巌は陸軍元帥を拝命。翌明治32(1899)年には参謀総長に就任して、明治国家の軍事面で、最上層に位置する人物となっていきました。

明治37(1904)年、日露戦争が始まると、巌は満洲軍総司令官に任ぜられます。児玉源太郎を総参謀長に迎え、前線の大軍を統率する役割でした。

この時期の巌は、細かな作戦をすべて自分で動かすというより、優れた部下に力を発揮させる大きな器の指揮官として語られることがあります。

後世、巌をして「理想的将帥像」の一つとして見られることもありました。

日露戦争の勝利に貢献した巌は、やがて政府内においても中心的な立場となります。

明治40(1907)年、巌は公爵に陞爵。爵位でいえば、旧藩主と並ぶ最上位にあたるものでした。

大正3(1914)年からは内大臣を務め、天皇の側近としても重い立場を務めています。

巌は元老として遇されましたが、政治的野心が強い人物ではなかったとも評されています。

軍人としての経歴はきわめて大きい一方で、晩年の姿には、表に出て権力を振るうよりも、静かに国家の中枢を支える印象があります。

大正5(1916)年12月10日、巌は世を去りました。享年75。幕末、明治、大正という激動の三つの時代を生きた生涯でした。

大山巌の生涯は、幕末の武士が近代国家の軍人へと姿を変えていく時代そのものを映しています。

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