『豊臣兄弟!』本能寺前夜の死亡フラグ…信澄の黒幕説は本当か?史実を交え第26回の伏線など考察:3ページ目
「よき侍になりおったわ」信長のお墨付き
ドンチャン騒ぎから一夜明けて、長浜城の天守閣で信長と秀吉が二人きりで話しています。
信長「空には境目がない。境目がなければ争いが起きることもない。空はどこまでも一つじゃ。わしは、そういう国をつくりたい」
なるほど、上様は左様(そのよう)にお考えなのですね。しかし畏れながら、もし国に境目がなければ、どこまでも攻め込んで来るのが人間というものにございます。
そもそも土地だって海川だって、元より境目などはございますまい。人間の都合で境目を設け、その実体なき境目をめぐって、数千年にわたって戦い続けてきたのです。
また世界中を一つの国家が征服すれば境目がなくなるかと言えば、そんなことはありません。境目がなければ強い者が際限なく奪い、弱い者は際限なく奪われ続けるのが、残念ながら人間の業と言えます。
信長の発言を受けて、秀吉は後の天下獲りを予言するように宣言しました。
秀吉「ならば拙者は太陽になりまする。わしが太陽になって、上様がつくり上げたこの国を照らし続けまする」
太陽は偉大なる天空に輝く星の一つに過ぎない。そういう考えが当時あったのかはわかりませんが、太陽すなわちお天道様であり、神々の頂点に立つ天照大御神そのものです。
信長「このたわけが!それではお前が一番目立つではないか」
やはり信長も怒るか?と思いきや、自分の羽織を秀吉に賜わり、
信長「よき侍になりおったわ。さっさと毛利を倒してまいれ。戻ったら次は……茶会でもするか」
と、しっかりと死亡フラグを立てつつ、秀吉に次の天下人たるお墨付きを与えたのでした。
