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「一口」が「いもあらい」!? 日本の難読地名には知られざる“名前の法則”があった

「一口」が「いもあらい」!? 日本の難読地名には知られざる“名前の法則”があった:2ページ目

 
2026/07/31

高知県安芸市「猿押・熊押」(さるおす・くまおす)

東北から九州の山間部に「押・遅」の字を使った、「オシ・オス・オソ」という地名が夥しく存在します。これは山林に多くの野生動物が生息していたことに由来し、熊押(くまおし)はかつて「熊多し」と呼ばれた狩猟地でした。「熊押山」という山も存在します。

しかし「オス」には他の意味があり、狩猟装置の名詞でもありました。

この装置は重しの石を乗せた釣り天井が落ちてきて、獲物を押しつぶす仕掛けでした。これを略して猟師や地元の民は「オス」と呼んでいたのです。獲物は熊のみならず、鹿・猿・アナグマなど、山の獣が対象です。

この罠は昭和30年ごろまで使用されていたとのこと。獣が「多く」、狩猟装置の「オス」から生まれた地名なのですね。ちなみに現在、九州では熊は絶滅しています。


山形県大江町「左沢」(あてらざわ)

これは音だけ拾うと「アデラ」「アテラ」と同じで、阿寺という当て字ならば各地にあります。共通してかなりの山中に存在し、遅れて開発された場所だそうです。阿寺の字は多いものの、左沢は珍しいですね。

分解すると、「おち」は「おちこち(遠近)」という古語にもあるように、遠いという意味。「ら」は接尾語ですのでつなげると「おちら」になり、あっちの遠い方という意味になります。

しかし昔は「ち」を「てぃ」と発音していたから、「おてぃら」と発音されていたのが、最終的に「おでぃら→あてぃら→あてら」と転化したとか。

よって左沢「アテラザワ」の「左」はただの方角であり、最上川の右岸を「こちらの沢」、左岸(現在の左沢市街地がある側)を「あちらの沢」と呼んでいたためとされています。

3ページ目 難読ではないけれど、由来が意外な地名

 

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