朝ドラ「風、薫る」看病婦と看護婦見習いが助け合う日は来るのか…明治時代の看護の過酷な現実:5ページ目
一生誇れる「看護婦」としての仕事を
大関和も井上雅が看病婦取締として働くようなってから、トレインド・ナースに憧れる若い看病婦が増えたそう。
原案の伝記の中では、和は病院が一時中断していた『看護講習』を提案したところ看病婦から歓迎されたとか。差別されさげずまれながらも生活のために過酷な仕事に耐えて来た彼女たちこそ「看護」を学びたかったようです。
「看護婦として一生誇りを持って働くために専門的な知識や技能を身に付けたい」という、若き看病婦の言葉が沁みます。
医師たちの差別や偏見に満ちていた医院で、そんなレボルーションを巻き起こした大関和。看病婦取締になって1年が立つ頃には、医療界で和の名前を知らないものはいないほど有名になり、有力者などの手術には指名の声がかかったとか。
和のその手腕は、まだ実習生時代に吉村セイから教わった手術の器械出しの技術が買われていたこともあったそうです。今、ドラマでは二人の険悪な感じを見ているので胸熱ですね。
「旧」から「新」に伝授されたスキルと、「新」から「旧」が教える知識で、どんどん看護の環境を変えていく……これからの展開が楽しみです。
頑張れ!偏見や差別を乗り越えるトレインド・ナースたち!
※朝ドラ「風、薫る」関連記事:
朝ドラ「風、薫る」後に“看護婦育成”を支えることに…黒川勝治(平埜生成)のモデル・瀬尾原始の生涯
朝ドラ「風、薫る」の劇中で帝都医大病院外科の助手として、りんたちの「看護」を冷静に見つめる人物、黒川勝治(平埜生成)。黒川のモデルとされるのが、明治期の外科医で、知命堂病院初代院長となった瀬尾…
朝ドラ【風、薫る】フユは本当に嫌な先輩?実在モデル・吉村セイは若き看護婦を導き慕われた“人格者”だった
NHK朝の連続ドラマ「風、薫る」。3月末から始まったこのドラマも中盤に近づき舞台が「病院」となり「若き看護婦の成長ストーリー」がよりリアルになってきました。それと同時に、ヒロイン二人、…
参考文献:『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)田中ひかる著(ドラマ原案)

