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朝ドラ「風、薫る」看病婦と看護婦見習いが助け合う日は来るのか…明治時代の看護の過酷な現実

朝ドラ「風、薫る」看病婦と看護婦見習いが助け合う日は来るのか…明治時代の看護の過酷な現実:2ページ目

雑な仕事ぶりの「看病婦」が多かった

前回、「フユは本当に嫌な先輩?」という記事で、ドラマでは超絶感じが悪いベテラン看病婦・永田フユ(猫背椿)も、実在のモデル・吉村セイは人望の厚い後進の指導にも熱心な人だったことを、ご紹介しました。

朝ドラ【風、薫る】フユは本当に嫌な先輩?実在モデル・吉村セイは若き看護婦を導き慕われた“人格者”だった

NHK朝の連続ドラマ「風、薫る」。3月末から始まったこのドラマも中盤に近づき舞台が「病院」となり「若き看護婦の成長ストーリー」がよりリアルになってきました。それと同時に、ヒロイン二人、…

けれども、実際は、吉村セイのように、キャリアもスキルも人格も揃っている看病婦は稀有だったそうです。

当時の看病婦の実態は、「看病婦を雇ったとき、なり手がいなかったので、やむおえずに吉原のやり手婆さんを連れてきた」(『明治女性史』)、「あばずれのしたたか者と思われるような者ばかりであった」(職業婦人調査)だったとか。

原案になった伝記によると、見習いで病院を訪れた大関和は、看病婦たちの患者に対する処置の手荒さ・物言わない患者は「要求はない」と決めて無視をするなど、あまりの雑な看病ぶりに驚いています。

ドラマでも、最新看護を学んだ“ナース7”が、看病婦たちの雑な仕事ぶりに度肝を抜かれているシーンが描かれていましたね。

病院側が見習いを重んじるようになりさらに反目

もともと好意的ではなかった既存の「看病婦」たち。りんたちに対して病院が一目置くようになったことでさらに面白くありません。

院長から看病婦らに「学問を身につけた“ナース7”から看護を学べ」とお達しが下されます。反発する看病婦たちに助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎)は、「看護だけではなく『ふるまい』も学ぶように!」といって、感情を逆撫でします。

案の定、永田フユは「へ〜え、生意気かと思ったらお武家さんかい」と嫌味をいうわ、須永ヨシ(明星真由美)はわざとお茶をこぼし「お上品な雑巾の吹き方教えておくれ」と挑発するわ。

さらに、病棟看病婦は、まだ食事中の患者・小野田里久(宮地雅子)のご飯を勝手に下げる始末。東雲ゆき(中井友望)が「まだ、お食事中です」と止めるも、「時間ないの!」「だいたいあの患者、そんなに長くないんだからっ!」と思いやりのカケラもない暴言を吐く始末。これは本当、最悪。

ゆきは「お言葉ですがナイチンゲールの教えでは」と言い返しますが、まったく聞く耳も持ちません。そもそもナイチンゲールが誰か知らなさそう。私なら「まだ、患者さんが食べてる途中でしょうがぁ〜!」と『北の国から』ばりにブチギレます。

そして、玉田多江(生田絵梨花)が、抱いている患者の赤ん坊を「ちょっと見ていてください」と頼んだ看病婦の三浦ツヤ(東野絢香)は、「私は見習いと違うの!いちいち赤ん坊預かっていたら仕事にならない」と怒鳴る始末。赤ん坊が苦手なようです。

今後、看病婦と看護婦がお互いにフォローしあう関係性が築かれていく前振りだとしても……次から次へと続く態度の悪さには、腹が立ちました。

3ページ目 「お金が欲しいのは卑しいのではなく切羽詰まっているから」

 

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