『豊臣兄弟!』松永久秀(竹中直人)は本当に悪人だったのか?家臣たちに慕われた戦国武将の意外な素顔
『豊臣兄弟!』でも描き切れないであろう人物の一人が、第20回「本物の平蜘蛛」で爆死という壮絶な最期を遂げた松永久秀(演:竹中直人)です。
梟雄や悪人、そして二度にわたり織田信長に離反したことから裏切り者というイメージが強い久秀ですが、実は家臣たちと強い信頼関係で結ばれていたことがわかってきました。
今回は、久秀が家臣たちとどのような信頼関係を築いていたのか。その人物像を最後の戦いである信貴山城の戦いを通じて紐解いていきます。
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二度目の謀反と断固たる拒絶
1577年(天正5年)8月、松永久秀は織田信長に再び背きました。石山本願寺を攻めるため詰めていた天王寺砦を焼き払うと、息子の久通を引き連れ信貴山城に立て籠ったのです。
久秀の最初の謀反は、1572年(元亀3年)のことでした。将軍足利義昭が画策する信長包囲網に参加したものの、その盟主格である武田信玄の死などにより包囲網は瓦解。久秀は本拠の一つ多聞城を信長に差し出し、降伏のうえ命は助けられました。
そして再びの謀反。信長は堺代官・松井友閑を使者として信貴山城へ向かわせます。信長の意を受けた友閑は、『織田軍記』によれば、「何ようの仔細か、存分申上げ候へ、委細聞届けせれ、御裁許あるべきの由」、つまり「きちんと説明すれば信長公はきっと許してくれる」と述べたと記されています。
この信長の処置は、二度まで裏切った久秀に対して異例のものであり、それだけ久秀の能力を買っていたとの説もあります。しかし、久秀は信長の説得を断固拒絶したのです。




