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能楽を愛好した細川家の伝来品を公開!展覧会「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」開催

能楽を愛好した細川家の伝来品を公開!展覧会「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」開催

東京・文京区、肥後熊本54 万石を治めた細川家の下屋敷跡にある永青文庫で、展覧会「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」が開催されます。

展覧会名にもなっている「えいえいやっとな!」とは、狂言で頻繁に耳にする掛け声のひとつで、物を飛び越えたり投げたりするときなどに登場する言葉。本展では、能楽を愛好した細川家の伝来品から、選りすぐりの装束・面を蔵出し大公開されます。

狂言は、室町時代より続く日本を代表する芸能のひとつです。大がかりな舞台装置のない能舞台で演じられ、台詞としぐさにより物語が進行します。

「福之神」江戸時代(17~18世紀)永青文庫蔵 撮影:川瀬由照
「祖父」江戸時代(18世紀)永青文庫蔵 撮影:川瀬由照

登場人物は庶民的なキャラクターが多く、笑いを通して人間の本質を大らかに、また鋭く描写します。中世の人々の日常を題材とするため、台詞は古典的な言葉ですが、誇張されたしぐさで分かりやすくユーモラスな表現が特徴です。

「白麻地源氏車夕顔模様肩衣」江戸時代(18世紀後半~19世紀前半)永青文庫蔵
「赤茶麻地大根打出小槌模様肩衣」江戸時代(19世紀)永青文庫蔵

細川家は初代幽斎(ゆうさい、1534~1610)の頃より能楽を愛好したため、実際に使用するための能や狂言の道具が多く備えられました。大正7年(1918)には、現在の千代田区富士見に「細川家能舞台」(戦災で焼失)が建てられ、永青文庫の設立者・細川護立(1883~1970)が装束をつけた写真も残っています。

「濃茶麻地青海波丸紋散模様半袴」江戸時代(18世紀後半~19世紀前半)永青文庫蔵
「茶麻地丸紋散模様半袴」江戸時代(19世紀)永青文庫蔵

本展では、細川家から永青文庫に伝えられた「狂言」を特集します。素襖(すおう)や肩衣(かたぎぬ)、半袴(はんばかま)などの狂言装束は、麻地に染模様が特徴で、素朴ななかにもインパクトがあり、その色使いも魅力的です。狂言面は、誇張した表情の滑稽味あふれるものや、動物などの親しみやすいものが用いられます。

「ふくれ」江戸時代(17世紀)永青文庫蔵 撮影:川瀬由照
「猿」「出目(花押)」刻銘 江戸時代(17~18世紀)永青文庫蔵 撮影:川瀬由照

さらに今回は特別に、「万作の会」より野村万作・萬斎・裕基御三方から、演者の視点でのコメントを作品に加えて頂いているとのこと。

展覧会「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」は、2026年7月11日(土)〜9月6日(日)の期間、永青文庫で開催されます。

 
 

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