朝ドラ【風、薫る】りんが向き合う“気高き患者”…和泉千佳子(仲間由紀恵)の実在モデル・三宮八重野の実像:3ページ目
「患者さんの顔が明るくなる」といわれた大関和
相馬黒光(※)『穂高高原』によると、「大関婦長が病室に入ってくると患者の顔が明るくなる」といわれるほどだったとか。
実際、クリスチャンであった大関和は、看護婦であると同時に、キリスト教の伝道者でもあり病人に寄り添う人だったので「いつか日本のナイチンゲールになる人物」と評価されて、看護で指名されることも多かったそうです。
「確かに「看護」は患者からの感謝や見返りを求めてするものではない。どんなに嫌な患者でも回復すればいい」というバーンズ先生は正論です。
けれども、患者の立場になるといろいろ不自由を感じたり、手術への不安を抱えたりなど、孤独感を募らせながら入院生活を送っているので、担当の看護師さんは頼りになる存在です。
自分も入院手術をしたときに、看護学生さんがずっと寄り添ってくれました。無機質なオペ室に横たわりいよいよこれから…と緊張が高まったとき、マスクと帽子で覆われた彼女が「ここにいますよ」というように目だけで微笑んでくれ、気持ちが和んだのは忘れられません。
ヒロインのりんのように太陽のような笑顔で、けれども何かあるとすごく「顔にでる」タイプの看護学生だったので、ドラマがとてもリアルに感じています。
※相馬黒光、夫の相馬愛蔵とともに新宿中村屋を起こした実業家、社会事業家。ドラマ内では、直美(上坂樹里)が担当する苔癬患者・丸山忠蔵(若林 時英)が相馬愛蔵のモデルと考えられる
