朝ドラ「風、薫る」直美(上坂樹里)の夫、早逝の軍人…小日向栄介(藤原季節)のモデル・鈴木良光の生涯:2ページ目
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新時代で生きていく…陸軍軍人としての活躍
明治の時代に入り、時代の変化は良光にも迫ってくることとなります。
明治4(1871)年、良光は陸軍に入隊。大阪鎮台歩兵第九連隊に所属します。良光には家系的に見ても軍事的素養が培われていたことは確実で、実戦での経験もありました。その経験もあってから、順調に出世街道を歩んでいきます。
明治10(1877)年には所属する陸軍大尉に当たる歩兵第二大隊長心得となっていました。
同年2月、良光は別働第一旅団に編入されて西南戦争に出征。3月には肥後国に到着し、新政府軍の一員として西郷軍と戦いました。
この中で激戦地である田原坂にも従軍。戦功を挙げて陸軍少佐に上り詰めます。かつて旧幕府軍の一員であった良光が、上級将校の地位を固めた瞬間でした。
地位を築いた良光は、やがて生涯の伴侶と巡り合います。明治11(1878)年、静岡県士族・加藤信盛の娘・加藤雅(大家直美のモデル)と結婚。家庭を築きました。
明治13(1880)年9月には、中部監軍部に移動。軍令と検閲に関わる重要な部署でした。
翌明治14(1881)年6月には、第2軍管第4師団管後備軍司令官を拝命。明治16(1883)年1月には第2軍管への出張徴兵使となっています。
同年6月には補第5管第12師管後備軍司令官を拝命しますが、良光の身体は悲鳴を上げていました。
西南戦争で受けた古傷が、良光の体力を奪っていたようです。同年10月、良光は軍に療養願を提出。そのまま免職となりました。
12月5日、良光は任地先であった仙台で世を去ります。35歳という若さでした。
妻の雅との間には、まだ幼い子供がいたと言います。
雅は夫である良光の死をきっかけに、看護の道へと進んでいくのです。
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