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朝ドラ【風、薫る】大塚直美(上坂樹里)に「何がしたいの?」と突きつけた宣教師・メアリーの実在モデルは?

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女性教育や社会進出が遅れていた日本に「種を蒔く人」

さらに、マリアは、日本で看護婦養成学校を設立するため本国に働きかけます。しかしながら、在日医療伝道宣教師・医師のヘボンらは「訓練を受けた看護婦を雇うのは金持ちができる贅沢。日本は看護婦を必要とする文明程度にはない」と反対します。

けれど、マリアは「家の中で病人が出たとき、日本の婦人たちは快適さと世話に対して喜んでお金を支払う意志がある」と反論。

新しい社会を作るために女子教育に燃える女性宣教師と、古い価値観の男性宣教師との確執のすえ、ようやく明治19年(1886)「桜井女学 附属看護婦養成所」を開設します。

りんのモデル・大関和はその看護婦養成所に入学、同期には直美のモデル・雅もいました。

マリアはそれ以外にも、体調を崩した女性を静養させる「衛生園」という女性用療養施設に着工したり、桜井女学校内に幼稚保育科女子独立学校を設置したりなどに奔走しました。

さらに、閉鎖の危機に陥った看護婦養成所の存続のために尽力したものの、明治29年(1896)に体調を崩し衛生園にて51歳の生涯を終えました。

マリアは、日本に女性の教育や社会進出のため「種蒔く人」でした。

「女子学院」の公式サイトには、マリアの人柄についての紹介が書かれています。

「あらゆる人の美点を見つけてこれを伸ばそうとする人」
「不屈の気持ちを持ち、一度志したことは必ず貫いた人」
「砂の中にダイヤモンド」

マリアは常々女学生たちに「志を高く持ち、高い理想を実現するには真の力を養成する努力は必要だ」と説いていました。

「己の務めを怠り、己の為さざる可らざる事をなさずして送るは尤も大なる苦痛」というメレー・ライオン(女子教育の先駆者)の言葉を自らの信条として語っていたそうです。

当たり前のことのようですが、女性の活躍への逆風が厳しい時代、後世まで語り継がれる偉業をなした人の言葉は重みを感じます。

ドラマでは、メアリーに諭されて教会から離れる直美。

同じ頃、りんは「奥様になる=とびきりの人生のあがり」と考え嫁いだものの夫・亀吉(三浦貴大)は、偏見と差別の塊のうえに酒浸りのマザコンというどうしようもないクズ男だったので、別れることを決意。

今回も「また間違った」ことに気がついたのでしょう。新しい道に進む決意をしたようです。そんな二人は道端で偶然出会いました。

最後に

マリア・T・トゥルーがモデルと思われるメアリー、実在の人物そのままの大山捨松。

酸欠の水槽の水面で口をぱくぱくする金魚のような生き方から、新しい道を探し始めたりんと直美。

日本に「看護」という新しい道を切り開いた彼女たちの『This   is  my  life』に共感する同士が集まり、困難にぶち当たりながらも世界を広げていくのかと思うとこの先が楽しみです。

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参考:

一般遮断法人キススト教学校教育同盟HP:女子教育とキリスト教
女子学院HP公設サイト:大関ちかの歩みをたどって
『女たちの約束―M・T・ツルーを日本最初の看護婦学校』亀山未知子著

 

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