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【豊臣兄弟!】残酷な史実の前フリに…浅井長政(中島歩)のお市(宮﨑あおい)への“誠実な愛情”を考察

【豊臣兄弟!】残酷な史実の前フリに…浅井長政(中島歩)のお市(宮﨑あおい)への“誠実な愛情”を考察:3ページ目

「人質とは思っておらん」に解けるお市の心

お市が信長に鏡のお礼をいうために文をしたためているところに、長政の父・浅井久政(榎木孝明 )が登場。

婚礼の席でも「織田家の嫁など決して歓迎はしないぞ」感をひしひしと漂わせていましたが、文について「我が浅井の内情を知らせておるのではあるまいな」と嫌味をいいます。

一応、「戯言じゃ」というものの悪意を感じましたね。これが浅井家での日常なら、お市が心のシャッターを降ろしている気持ちがわかります。

ある日、廊下を歩いていた長政とお市は、庭で久政付きの家臣が焚き火の中に鏡を放り込んで燃やしている場面に遭遇。陰湿な嫌がらせです。

「何をしておる!」と叱責し「誰か水を!」と叫ぶ長政に「もうよい!」というお市。

「もうよいのです。いつまでも織田を捨てられぬ私が悪いのじゃ」と。静かに、けれども泣きそうなお市の表情を見た長政は、腕まくりして気合いを入れ、炎の中に手を突っ込み、素手で灼熱の鏡を取り出しました。

手は火ぶくれの火傷状態になり痛そうな長政に「なぜこのような真似を!」と慌てて問うお市に、「そなたの大切なものであろう」と答えます。

「捨てずともよい。わしはそなたを人質とは想っておらん。そなたは織田と浅井を結ぶ架け橋じゃ」

心のこもった長政の言葉に、おもわず声をあげて胸元に顔を埋めて涙するお市。

見ているほうも、二度目の「惚れてまうやろう〜!」な、胸キュン過ぎるセリフでした。

焚き火の前で地べたにしゃがみ込みこみ抱き合う二人に、ハラハラと雪が降りかかります。「雪がわしの手を冷そうとしてくれる。空もわしらの味方じゃ」と笑みを浮かべる長政の胸に顔を埋めるお市。

包み込むような大きな長政の愛情に、今まで気張っていたお市の心がするすると解けて「この人が好き」になっていくのが伝わってくる、尊い場面でした。

この後、この夫婦が迎える残酷な史実を思うと、史実のほうを変えて欲しい。

お市は、長政が取り出してくれた鏡を箱の中にしまいます。そして、長政のお土産の鏡は机の上に。織田の鏡と浅井の鏡、両方を大切にすることにしたお市でした。

実際に二人がどれくらい仲睦まじかったかという記録は残っていないそうですが、約4年間で三人の娘を授かっていることを考えると仲は良かったのでしょう。

信長からお市への土産を預かったとき、アウェーなお市を気遣い信長を小谷城に顔を出すように誘った長政。義理とはいってもこの兄弟の絆がずっと良好であったなら……と思ってしまいました。

4ページ目 「生きて帰ること」直の願いが小一郎の中で生きていた

 

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