【豊臣兄弟!】残酷な史実の前フリに…浅井長政(中島歩)のお市(宮﨑あおい)への“誠実な愛情”を考察:2ページ目
せっかく買った「鏡」を渡せない「お優しいお方」
「兄上とは違って、私のタイプではない!」と言い切っていたお市でしたが、実際に会った長政がイケメンの上に優しい男性だったことにときめいた様子。
けれども、兄譲りのツンデレで素直ではないお市は、政争の道具として浅井家に嫁いだ以上「胸キュンなどしている場合ではない!」と、気持ちを引き締め距離感を持って接することに決めたようです。
一方、そんなお市の心情を察していた長政。信長から頼まれた土産の箱をお市に渡します。中に入っていたのは真紅のふさが付いた美しい鏡。
それを見た瞬間、長政の表情が「あぁ…」というように曇りそっと目を逸らしたのが気になったのですが。すぐその理由がわかりました。
「兄に何かを買うてもらったことなどほとんどありませぬ」と、鏡を手に取り愛おしそうに撫でるお市はとても嬉しそう。こんな表情を、長政は初めて見たのではないでしょうか。
「すまぬ、私は忙しさのあまりに気が回らなかった」と詫びる長政。「そのような気遣いはいりませぬ。武功をあげることが何よりの手土産。戦に出たら私のことなどお忘れください」と答えるお市、冷たい声色。
「それはできぬ。私はそなたを思えばこそ戦える……織田殿のような強き武将になれそうもない。すまんな」といいつつ部屋を去る長政ですが、廊下を歩きながらふと立ち止まり、懐から布にくるんだ包みを出します。
中には信長の土産と同じ鏡が!それを眺めてため息をつく長政でした。
実は、「気が回らなかった」どころか、ちゃんとお土産を買ってたのですね。家臣に頼んだのではなく、自分で吟味してお市が喜ぶ顔を想像しながら一生懸命に選んだのではないでしょうか。(この中島・長政にはそんな誠実さを感じます)
けれども、信長の土産とかぶったうえにお市の嬉しそうな表情を見て「実は私も買ってたんだ」とは言えなくなってしまったのが切な過ぎました。
思わず、古いですが「惚れてまうやろう〜!」と叫びたくなった胸キュンな場面。そんな長政の後ろ姿を見て、「まこと、お優しいお方」とつぶやくお市の口調がちょっと冷たくて切ない。
「私は織田の人質。いざということもあるから決して心は許すまい!そもそも兄上と違い過ぎてタイプじゃないし!」と、頑なに心のシャッターを降ろしている感じがしました。
