3月3日じゃない地域も?桃カステラ、流し雛…意外と知らない「ひな祭り」の地域差
みなさんは、ひな祭りにどのようなイメージを持っていますか?雛人形を飾ったり、ひなあられを食べたり、いろいろなお祝いの仕方がありますよね。明るく華やかな印象のあるひな祭りですが、そのお祝いの仕方は実は地域によってさまざまなんです。
そこで、今回の記事では、そんなひな祭りの風習や地域差に注目してご紹介していきたいと思います。
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長崎の「桃カステラ」とは?
長崎県といえば、江戸時代に日本が鎖国していた時代にも、出島で唯一の貿易が行われていた、という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。長崎には、そんなポルトガルのエッセンスが感じられる食べものなどがたくさんあります。
ひな祭りのときに、長崎でよく食べられているのが「桃カステラ」であり、そこにもポルトガルの影響が見られます。カステラの生地のうえに、桃のお菓子があしらわれた一品です。桃を使うのは、縁起が良い(中国では、桃を不老不死の果実として尊び、長寿の象徴とする風習がありました)と考えられているから。
室町時代、南蛮貿易でポルトガルからカステラが長崎に伝わったといわれていますが、桃カステラ自体が生まれたのは大正時代ごろと考えられています。
4月3日にひな祭りを祝う地域も!?
ひな祭りといえば3月3日だと思いますが、実は4月3日にお祝いする地域もあります。これは、4月3日は旧暦の3月3日ごろにあたるからです。具体的には、山梨県甲州市は、毎年2月から4月中旬にかけて「雛飾りと桃の花まつり」が開催されているほか、長野県や埼玉県の一部では4月3日にお祝いしている地域もあります。
また、農業が盛んな地域では、農作業が落ち着く4月3日にお祝いすることもありますし、寒い地域では暖かくなり春の訪れが感じられる4月にお祝いする場合もあるようです。
古式ゆかしい「流し雛」を行う地域も
流し雛は、ひな祭りの原型ともいわれるものです。『源氏物語』のなかにも、お払いをした人の形代(かたしろ)を舟に乗せ須磨の海に流すという場面が描かれています。
京都の下鴨神社などでは、古式ゆかしいこの行事が今でも行われています。
形代はもともとは木の葉などで作られていましたが、現代では、「桟俵(さんだわら)」という藁で舟をつくり、その中に紙塑(しそ:紙粘土)で作った人形と願い事を書き入れた紙を一緒に入れて川に流すというスタイルで行われています。


