斎藤竜興から信長に寝返り!『豊臣兄弟!』に登場の“美濃三人衆”が辿ったそれぞれの末路:3ページ目
氏家直元(うじいえ なおもと)
永正9年(1512年)ごろ生~元亀2年(1571年)5月12日没
元は桑原(くわはら)と称し、後に氏家と改めます。斎藤家三代に仕え、特に斎藤義龍の代には側近としてその施政を補佐しました。
永禄4年(1561年)に義龍が急死すると、嫡男の竜興が家督を継いだものの、直元は折り合いが悪く疎んじられたようです。
永禄10年(1567年)に信長へ内通し、このころに出家して氏家卜全(ぼくぜん)と号しました。こっちの方が有名かも知れませんね。
織田家臣となってからは信長の上洛や伊勢攻め、姉川合戦など戦功を重ねます。しかし元亀2年(1571年)の伊勢長島攻め(長島一向一揆)において、殿軍を務めた際に討ち取られてしまいました。享年60歳。
信長の命で多度大社(三重県桑名市)を焼き払った神罰だったのかも知れません。岐阜県海津市に卜全塚(ぼくぜんづか)という供養塔があり、また同市内に卜全の首級を洗ったと伝わる卜全沢が現存しています。
美濃三人衆まとめ
- 安藤守就……信長に追放され、本能寺のドサクサに挙兵するが稲葉良通に討たれる
- 稲葉良通……頑固一徹だけど茶の湯や医術にすぐれた繊細な一面も。のち秀吉家臣に
- 氏家直元……卜全の名で有名。武功を重ねるが長島一向一揆で討死してしまう
今回は斎藤竜興から信長に鞍替えした美濃三人衆について紹介してきました。大河ドラマでは小一郎長秀(仲野太賀)たちの調略が描かれることになるでしょう。
果たして彼らの葛藤と決断がどのように描かれるのか、楽しみですね!
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※参考文献:
- 木下聡『斎藤氏四代-人天を守護し、仏想を伝えず-』ミネルヴァ書房、2020年2月
- 谷口克広『織田信長家臣人名辞典 第2版』吉川弘文館、2010年10月


