手洗いをしっかりしよう!Japaaan

『豊臣兄弟!』男の一生を貫いた武将・前野長康の「辞世の句」秀吉に媚びず自害を選んだ覚悟の結末

『豊臣兄弟!』男の一生を貫いた武将・前野長康の「辞世の句」秀吉に媚びず自害を選んだ覚悟の結末:3ページ目

戦国の世にあって「男の一生」を貫き通す

前野長康は、播磨国11万石の大名である。だがその出世に溺れることなく、秀吉という権力にも媚びなかった。

それが、彼の一生を貫いた矜持である。理不尽の只中にあっても、声高に反逆せず、迎合もせず、最後は己の命で筋を通したのだ。

長康の辞世を改めて紹介しよう。

「限りある 身にぞあづさの 弓はりて とどけ参らす 前の山々」

現代語に訳すと、「人の命は限りあるものだ。この限りある我が身ではあるが、武士としての最後の意地にかけて梓弓を力の限り引き絞って、目の前にある山々(これから自分が赴く浄土の山々・我が前野一族が待つであろう場所)に向かって、届け申し上げようではないか」というような意味だろう。

この辞世に、秀吉への露骨な抗議は感じられない。だが、もはや届かぬ諫言を胸に抱いたまま、静かに身を引く決意の矢であったのかもしれない。

長康と盟友の蜂須賀正勝を比べる時、長康の不運を強調する人々は多い。

しかし、前野将右衛門長康、彼こそは戦国の世にあって、まさに「男の一生」を貫き通した武将であったといえよう。

※大河ドラマ「豊臣兄弟!」関連記事:

『豊臣兄弟!』で竹中半兵衛(菅田将暉)ついに登場!若くして無念の死を遂げた名軍師の生涯

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第8回「墨俣一夜城」で、ついに姿を現した竹中半兵衛(たけなかはんべえ 演:菅田将暉)。後に、天賦の才能を開花させ、豊臣秀吉(池松壮亮)の軍師として活躍する男です。半兵衛の人…

『豊臣兄弟!』直ロスが重すぎる…墨俣一夜城まさかの自ら爆破で炎上!ほか…第8回解説

……第8回は、直(白石聖)への喪失感に心ごと持っていかれた回でした。小一郎(仲野太賀)は「必ず生きて帰る」という約束を果たした。――それなのに、帰る場所そのものが崩れてしまうなんて。祝…

※トップ画像:NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式Xより

 

RELATED 関連する記事