【豊臣兄弟!】大嫌いになり申した!小一郎が信長に示した信じる力、豊臣にあり織田になかった“兄弟の絆”:4ページ目
家康の嘘「熱意は人を動かす」が「実(まこと)」に
次郎左衛門と小一郎は信長に許され、無事藤吉郎も解放された後の、お市(宮﨑あおい)と信長の会話。
お市が「よう許しましたな」と言い「もしかしたら見てみたかったのやもしれぬ。(弟が)兄を見殺しにしてのし上がろうとする姿をじゃ。」と答える信長。
「それにしては…」。と言葉を切るお市。「嬉しそうですね」と続けたかったのでしょう。
「兄貴を絶対に裏切らない、兄のためなら自分の命を捨てる覚悟を持つ弟もいる」という事実を突きつけられて、どこか、「負けても嬉し」な信長。非常に人間っぽく描かれています。
そんな兄の心情が手に取るように近いできるお市。この兄妹の絆も強いですね。
信長は、仲が良かった自分の弟・信勝(中沢元紀)に裏切られて殺したことがトラウマとなり、それ以来『人間不信』になってしまったとか。『人を信じる力』は持ち合わせない信長。
そんな信長に「忠義心を見せろ」と迫られて「わしは兄者とは違う」ときっぱり言う小一郎。合理主義者で懐疑的な彼は、藤吉郎のような迷いのないまっすぐな忠義心を持つことはしません。
けれども裏切ったり騙したりもしない小一郎。次郎左衛門と兄の命を守ろうとする、熱意で人を動かしました。
はからずも、家康が前回、適当に言った「熱意は人を動かす。」な嘘が「実(まこと)」になりました。
次郎左衛門のその後については諸説あり事実は定かではありませんが、「出家することで豊臣兄弟の命を救うことになった」という脚本もよかったと思います。
この“もののふ”は愛する妻・篠(映美くらら)とともに、穏やかで幸せに暮らしてほしいと願うばかりです。(懐に忍ばせていた相棒の礫も川に捨てたことですし)
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最後に
第4回の『桶狭間!』のとき、戦いから戻った小一郎を直の「生きておればそれで十分じゃ!」という言葉を思い出させる今回。
人質から解放され、無事に戻って来て、寧々にプロポーズした藤吉郎。
生きる選択をして武器を捨て妻のもとに戻った次郎左衛門。
命が消えると覚悟するも、助けた次郎左衛門に助けてもらった小一郎。
誰もが本当は「愛する家族や想い人のもとへ生きて帰りたい」と思い、待っている側は「ただ、無事に生きて帰って来てほしい」と願う。「豊臣兄弟!」では、現代にも通じる、そんな人間らしい部分を描いていると思います。
今後、どのような展開になっていくのか、この後待ち受ける史実を知る約460年後を生きる我々ですが、史実と創作の融合でどう驚かせてくれるのか楽しみですね。
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トップ画像:NHK大河「豊臣兄弟!」公式サイトより


