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「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由

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狸と狐の化かし方の違いは

〈狸〉

狸と言えば、「木の葉を頭に載せる」イメージがありますが、なぜでしょう。古来、日本では特定の植物に霊力が宿ると信じられてきました。  何もないところから姿を変えるのは難しくても、陰陽師が紙のお札を使うように、身近にある「木の葉」を依り代(媒介)にすることで、術を発動させるという考え方があったのでしょう。

ちなみに木の葉だけではなく、江戸時代はハスやフキの葉を乗せている愛嬌たっぷりのタヌキがたくさん描かれています。

また、人間に幻覚を見せるのも特徴。「価値のないもの(木の葉)を、価値のあるもの(お札や小判)に見せかける」というエピソードが非常に多いですね。

これは、タヌキの毛が光の当たり方で金色っぽく見えることがあり、それが小判の色と結びついたという可能性も推測されています。


なぜ狸の金袋は大きいの?

ちなみに信楽焼の狸の置物でおなじみ、タヌキの金袋は大きいのでしょうか?それは金箔作りに由来があります。

タヌキの金玉はなぜ大きいの?誰がいつ最初に言ったんだ問題を解決(実際は小粒)

まずは江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が描いたこちらの浮世絵をご覧ください。[caption id="attachment_84997" align="aligncenter" width="48…

タヌキの皮は非常に丈夫で、摩擦に強く、脂気があり物がくっつかないため、職人たちは金を薄く叩き延ばす際に「タヌキの皮」に包んで叩いていました。

わずかな金がタヌキの皮で叩くと「八畳分ほどにまで広がる」と言われたことが、いつの間にか「タヌキの袋(金袋)は八畳敷き」という伝説になっていきました。

この「金を広げる」という性質から、タヌキは「金貸し」や「商売繁盛」の象徴になり、信楽焼には「八相縁起」という願いが込められました。

  1. 笠: 思わぬ災難を避ける。
  2. 大きな目: 周囲に気を配り、正しい判断をする。
  3. 笑顔: 愛想よく商売をする。
  4. 徳利(とっくり): 飲食に困らない、人徳。
  5. 通帳: 世間との信頼関係。
  6. 太いしっぽ: 終わり良ければすべて良し。
  7. お腹: 冷静さと大胆な決断力。
  8. 金袋: 金運に恵まれる。


〈狐〉

狐は愛らしくとぼけた雰囲気の狸と違い、霊力が高いとされ、小道具を使わずともスッと消えて入れ替わったり、美しい女性に化けるという昔話が主流。

足音を立てずに獲物に近づくことから、人間が気が付くよりも狐のほうが先に気が付いていることが多いです。

その賢さと目の鋭さなどから神秘性を感じさせるのでしょう。あの安倍晴明も狐の母親から生まれたという伝説があります。

当時の人々にとって、一番身近な野生動物だったからこそ、こういった伝説が生まれたのかもしれません。狐はともかくホンドタヌキは日本にしかいない固有種。身近な動物をもっと愛でてみてはいかがでしょう。

参考:狸とその世界

 

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