「べらぼう」復活の歌麿!北斎と馬琴の実際、宿屋飯盛の末路ほか… 史実を元に10月19日放送回を解説:2ページ目
江戸払い(追放刑)となった宿屋飯盛の末路は?
狂歌四天王として高い人気を誇っていた宿屋飯盛(又吉直樹)ですが、狂歌ブーム(政治批判のガス抜き)を潰すための見せしめとして、江戸払い(江戸からの追放刑)とされてしまいます。
※ほか狂歌四天王には鹿津部真顔(しかつべの まがお)・銭屋金埒(ぜにやの きんらち)・頭光(つむりの ひかる)がおり、それぞれ活躍していました。
狂歌界から去ることになった宿屋飯盛ですが、このままくすぶって終わる訳ではありません。
彼は元から古典文学や和漢の学問を修めるなど、雌伏の時期にも研鑽を重ねていたのです。また大田南畝(桐谷健太)らとの交流もあったと言います。
そして文化9年(1812年)に狂歌界へ復帰。既に蔦重(寛政9・1797年没)が亡くなっているなど、すっかり世代交代していたものの、天明狂歌の栄華を知る者として真顔と狂歌界を二分する権威となりました。
江戸時代に「狂歌四天王」として活躍した鹿津部真顔とはどんな人物だったのか?【大河べらぼう】
令和7年(2025年)あけましておめでとうごさいます。本年のNHK大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」。江戸のメディア王としてその名を馳せた蔦重こと蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう。横…
20年以上の苦難にも挫けることなく、狂歌の大家として一事を成し遂げる姿は、志に生きる者たちの励みとなることでしょう。
ただし大河ドラマとしては、恐らくこれでお役御免。もっと狂歌を披露してほしかったですね。
【べらぼう】で又吉直樹が演じる狂歌四天王・宿屋飯盛 〜遊女名を冠した男の素顔と復活劇
大田南畝に学び、狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師宿屋飯盛(やどやのめしもり)日本橋で宿屋を営んでいたことが狂名の由来とされる。狂歌集の編集・出版で蔦重(横浜流星)と協力し、天明8年には、…


