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「べらぼう」復活の歌麿!北斎と馬琴の実際、宿屋飯盛の末路ほか… 史実を元に10月19日放送回を解説

「べらぼう」復活の歌麿!北斎と馬琴の実際、宿屋飯盛の末路ほか… 史実を元に10月19日放送回を解説:5ページ目

太輔(後の式亭三馬)とは何者?

京伝の開業資金を集める書画会にやって来たファンの一人・太輔(荒井雄斗)。後に式亭三馬(しきてい さんば)として活躍する人物です。

安永5年(1776年)に浅草で生まれ、本名は菊地泰輔(きくち たいすけ)。通称は西宮太助、字を久徳(きゅうとく)と言いました。戯作者としての号は四季山人・遊戯堂・洒落斎(しゃらくさい)など。

地本問屋に奉公した後、寛政6年(1794年)に黄表紙『天道浮世出星操(てんどう うきよのでづかい)』で戯作者としてデビュー、滑稽本『浮世風呂』『浮世床』でヒットを飛ばします。

作品は古典の翻案や既存作品の模倣が多かったものの、多作かつ広範囲をカバー。江戸文学史においては江戸庶民の日常をリアルに描いた滑稽本が高く評価されました。

性格は短気だけど親分肌で、多くの門弟たちから慕われたと言います。果たして本作ではどんなキャラクターを魅せてくれるのか、荒井雄斗の好演に期待しましょう!

第41回放送「歌麿筆美人大首絵」

蔦重(横浜流星)と歌麿(染谷将太)は「婦人相学十躰」の売り出し方を思案する。一方、城中では定信(井上祐貴)が祝いの場で将軍補佐と奥勤め、勝手掛の辞職を願い出る…

※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

須原屋市兵衛(里見浩太朗)の急報に接した蔦重。恐らく寛政4年(1792年)に林子平『三国通覧図説』が幕府の弾圧を受けて絶版、版木没収&重過料に処せられたことが描かれるのでしょう。

市兵衛自身(二代目須原屋市兵衛宗和)は文化8年(1811年)まで生きるため、最終回まで亡くなりません。どうかご安心ください。

次回はお忍び姿の一橋治済(生田斗真)が再登場、おていさん(橋本愛)の「無理です」連発、そして最近母感高まる母つよ(高岡早紀)が蔦重に「柯理(からまる)」と本名で声をかけたのが気になります(最期が近い?)。

来週も情報量が多そうですが、気合いを入れて追い駆け続けましょう!

【べらぼう】蔦重の母・つよに異変が…次回10月26日放送のあらすじ&場面写真、相関図が公開

NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」、10月26日(日)放送予定の第41話「歌麿筆美人大首絵」の予告、場面写真が公開されました。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトよ…
 

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