【べらぼう】まもなく終盤、蔦重が生き抜いた”6つの元号”に込められた思いを一挙紹介:3ページ目
天明(てんめい)
西暦:1781年4月25日〜1789年2月18日
開始:安永10年4月2日
理由:光格天皇(第119代)の即位
終了:天明9年1月24日
出典:『尚書(しょうしょ。書経と同じ)』
……顧諟「天」之「明」命……
読み:このてんのめいみょうをかえりみる。
意訳:天から与えられた明らかな使命を、今一度思い出そう。
寛政(かんせい)
西暦:1789年2月19日〜1801年3月18日
開始:天明9年1月25日(改元当日)
理由:天明の大飢饉など
終了:寛政13年2月4日(改元前日)
出典:『左伝(さでん。春秋左氏伝)』
……施之以「寛」、寛以済猛、猛以済寛、「政」是以和……
読み:かんをもってこれをほどこし、もうをたすけるをもってかん、かんをたすけるをもってもう、まつりごと、これ、わをもってす。
意訳:政治は寛容さと調和が大切である。そして寛容さは厳しさと表裏一体である。
終わりに
今回は蔦重が生きた時代の元号について、一挙に紹介してきました。
それぞれに込められた思いと実際の世相を照らし合わせると、なかなか感慨深いものです。
第37回放送「地獄に京伝」は寛政2年(1790年)、蔦重が世を去る寛政9年(1797年)まで、あと8年しかありません。
横浜流星の月代(さかやき)頭もそろそろ見納め。心して見守っていきましょう!
※参考文献:
- 山本博文 編『見る、読む、調べる 江戸時代年表』小学館、2007年10月


