江戸時代に流行していた性風俗のシーンを描いた絵画(浮世絵)のことの総称を「春画」と呼びますが、その春画を国内外の美術館・博物館、個人コレクションから集めた展覧会、その名も「春画展」がいよいよ日本で公開です!
春画とはいわゆる現代におけるポルノ系と呼ばれる分野のため、日本では「春画はポルノか芸術か?」の春画論が度々繰り広げられていました。
以前Japaaanで紹介した「海外で行われた春画の展示会が日本では中止?」という記事のように、海外と日本とでは春画に対する考えが少し違うようです。そんな中での春画展開催の知らせ。日本で春画に特化した展覧会はかなり珍しいと思いますが、これは春画論に一石を投じる展覧会となりそうです。
春画は江戸時代当時の有名な浮世絵師もこぞって作品として残したジャンルで、葛飾北斎、鈴木春信や喜多川歌麿など、現在でも人気の高い絵師の名前が挙げられます。本展においてももちろんそういった有名な絵師の作品が展示されます。
展示される作品は肉筆浮世絵、版画浮世絵の名作の数々が予定されており、また豆判と呼ばれる縦9センチほど、横13センチ弱のポケットサイズの春画も展示予定。
会期は2015年9月19日(土)〜12月23日(水)まで。今年の秋ということでまだ先になりますが、世界中のカップルが1年のうちで一番盛り上がるクリスマスシーズンに会期をあててくる所、ニクいです。
開催場所は東京都文京区の永青文庫美術館で行われます。