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大河「べらぼう」鬼畜の母、地獄の過去…唐丸、毒母親との壮絶な関係を断ちついに喜多川歌麿が誕生!【前編】

大河「べらぼう」鬼畜の母、地獄の過去…唐丸、毒母親との壮絶な関係を断ちついに喜多川歌麿が誕生!【前編】:2ページ目

蔦重に息づいている「朝顔姉さんイズム」

前回17話『乱れ咲き往来の桜』では新章の幕が開け、新しくストーリー上の主要人物となる人々が次々と登場しました。

1780年(安永9年)の正月。10冊もの新作を一挙刊行し、さまざまなPR大作戦も功を奏して蔦重の本屋「耕書堂」は大賑わい。忙しくなった蔦重は、「いい加減に戻ってきてくんねぇかなって思ってんですけど」「唐丸に決まってんじゃねぇすか」とぼやいてました。

「死んでるに決まってんだろう」という松葉屋の女将いね(水野美紀)。けれども、蔦重には、姉として慕う亡くなった河岸見世女郎・朝顔(愛希れいか)イズムが息づいています。「考えても分からないことは“いいほう”に考える」。だから、非凡な絵の才能を持つ唐丸が「いつか絵師になって戻ってくる」とずっと信じていたのでしょう。

〜唐丸を「俺は謎の絵師として売り出す」という蔦重の夢〜

以前、蔦重は唐丸を「俺は謎の絵師として売り出す」と“夢”を語っていました。ドラマで描かれていた「唐丸」の絵の才能とは、ほかの絵師の画を記憶して“絵柄をそっくり似せて描き分ける”というもの。

第4回『雛形若菜』の甘い罠』で、礒田湖龍斎(鉄拳)が描いた下絵を、蔦重の義兄・次郎兵衛(中村蒼)のうっかりミスで水びたしにしてしまったとき、「試しにおいらに直させてもらってもいい?」と申し出て、元の絵そっくりな下絵を描き上げたというシーンは、彼が「有名な絵師になり蔦重の出版ビジネスを盛り上げていく」将来を物語っていましたね。

3ページ目 7歳で「男娼」として生きてきた壮絶な過去

 

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