
「おさらばえ」二人をつなぐ夢の先には…【大河べらぼう】3月9日放送の解説&振り返り:2ページ目
千代田のお城にまかれた「田安の種」姫
物語の冒頭、将棋を指している田安賢丸(松平定信)の元へ、妹の種姫が何かの種を持ってきました。
自分は白河松平家へ去るけれど、将軍家に田安の種をまいておこう。これが後にどんな芽を出し、花を咲かせるのでしょうか。
そんな種姫は明和2年(1765年)7月5日生まれ。安永4年(1775年)時点ではまだ11歳でした。
第10代将軍・徳川家治(眞島秀和)の養女として大奥に入った種姫は徳川家基(奥智哉)の正室となる予定であったと言います。
しかし家基が夭折したため計画が狂い、紀州藩主の徳川治宝(はるとみ)と結婚。中央政権からは遠ざかっていきました。
しかし種姫が家治の養女であり、賢丸はその実兄である伝手をたぐって中央政権にねじ込んで来ます。
田沼意次(渡辺謙)・田沼意知(宮沢氷魚)にとっては、苦しい展開が避けられません。今後も松平武元(石坂浩二)&賢丸と田沼父子の政争に注目です。