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「漢字」はどのように日本に伝わり変わっていったのか? —中国から日本へ伝わった文字の変遷

「漢字」はどのように日本に伝わり変わっていったのか? —中国から日本へ伝わった文字の変遷:2ページ目

やがて、漢字をそのまま使うだけでなく、日本独自の漢字(国字)も作られました。これらは、日本の文化や生活に合わせて作られた文字です。例えば、以下のような漢字があります。

  • 峠(とうげ):山を越える道
  • 働(はたらく):人が動いて働くこと
  • 畑(はたけ):農作物を育てる土地

これらの国字は、日本ならではのものです。

現代において、漢字は日本語において非常に重要な役割を果たしています。現在の日本では、常用漢字(約2,000字)が使われており、新聞や公文書などに頻繁に登場します。

また、パソコンやスマートフォンの普及により、漢字を入力する方法が便利になり、手書きの機会が減った一方で、漢字の読み書き能力を高めるための教育が求められています。

漢字は、中国から日本に伝わり、日本語に合わせて独自の進化を遂げてきました。そして、ひらがなやカタカナの誕生、日本独自の漢字の創出など、日本語の表記が豊かになる過程で重要な役割を果たしてきました。

これからも、漢字は日本語を支える大切な要素として、私たちの日常生活の中で使われ続けていくことでしょう。

参考文献:藤堂明保『漢字の話』 上・下(1856 朝日新聞社)

 

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