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なんと日本には戦国時代から戦車があった!加藤清正が発案、その名も「亀甲車」その威力のほどは?

なんと日本には戦国時代から戦車があった!加藤清正が発案、その名も「亀甲車」その威力のほどは?

加藤清正発案の「亀甲車」

戦車というと、第一次世界大戦以降に登場した近代兵器で、ヨーロッパが世界史上最も早く考案したというイメージがありますね。

しかし実は、その原型のようなものならすでに日本の戦国時代に登場しています。いわゆる豊臣政権の朝鮮出兵時に加藤清正が使った戦車・亀甲車です。

亀甲車は「亀ノ甲」とも呼ばれたもので、文禄の役における第二次晋州城攻略戦に登場しています。中国の兵法書を基に造られた、丈夫な木と牛皮を使った素朴な戦車でした。

どのようなものだったのかというと、厚みのある巨大な木箱を牛の皮で覆い、その内部に数人の兵士が入り、僅かに開けられた穴から鉄砲を撃つというものでした。

戦車本体を動かしたのは鎧をつけた牛でしたから、ゆっくり前進する戦車だったのでしょう。

『絵本太閤記』という書物でもこの亀甲車の挿絵を見ることができますが、現代人の私たちがイメージする戦車というよりも、やや大きめの牛車といった方がいいかも知れません。

2ページ目 亀甲車の活躍ぶり

 

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