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なんと日本には戦国時代から戦車があった!加藤清正が発案、その名も「亀甲車」その威力のほどは?

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幕末に復活?

その後、日本ではしばらくの間戦車が活躍することはありませんでした。先述の通り、地形的にあまり使えなかったのと、江戸時代になると戦そのものがなくなっていったからです。

ただ、幕末になると再び戦車製作の機運が高まり、鉄製の戦車である安神車が製作されています。造らせたのは水戸藩の徳川斉昭で、攘夷戦に備えて自ら考案したのでした。

構造としては、鉄板で上部と四囲をかこんで中に一人が入り、中から小銃が発射できるようになっています。これを車に乗せてやっぱり牛に曳かせ、さらに人間が力添えすることで進退できるという構造でした。

しかし、この安神車も木製の亀甲車が鉄製になったくらいで、牛車に毛が生えた程度のものだったと言えるかも知れません。とても実戦に耐えられるものではありませんでした。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む 雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
水戸市
画像:photoAC,Wikipedia

 

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