
実は黒猫は福猫だった!結核で倒れた新撰組・沖田総司はなぜ ”黒猫を斬る” ことにこだわったのか?:2ページ目
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日本ではもともと黒猫は“縁起の良い猫”と考えられていました。
「夜でも目が見える」という理由から、黒猫は魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされてきて、黒い招き猫も作られます。
江戸時代には「黒猫を飼うと結核が治る」とうわさが広がり「黒猫を抱いているときに自分の背中にお灸をすえると治る」という迷信があったというのです。
川柳でも「よごれめの分からぬ猫を抱いてすえ」という句が残っています。
なので、その迷信にあやかろうと、誰かが黒猫を庭に連れてきたという可能性もあるのです。しかし猫は気まぐれ、なかなか捕まえられず抱く機会がない。そんな猫に業を煮やし、沖田は斬りかかったのかもしれません。
いずれ立つこともできなくなった沖田は、看病しているお婆さんに毎日のように黒猫が来たのかを尋ねていたといいます。
最期の言葉は「ばあさん、あの黒い猫はきているだろうなぁ」だったといいます。
黒猫は、最後には沖田を看取ってあげたのでしょうか…。
参考:ねこのきもちWEBMAGAZINE、『新選組興亡史』
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