酔っ払うまひろ&自制しない道長…大河ドラマ「光る君へ」第37回放送(9月29日)振り返り!:3ページ目
まだまだ続く『源氏物語』三十三帖とは
彰子の発案で、美しい冊子に誂(あつら)えられた『源氏物語』。現代に伝わっている全五十四帖中の三十三帖が一条天皇(塩野瑛久)に献上されました。
ちなみに『源氏物語』の第三十三帖と言えば「藤裏葉」。主人公の光源氏が権力の絶頂に昇り詰め、栄華を極めたシーンが描かれています。
※『源氏物語』が第一帖「桐壺」から順番に書かれたという前提でカウント。
従来の物語であれば、ここで「めでたしめでたし」完結するのですが、紫式部はここで終わらせはしませんでした。
続く第三十四帖「若葉」から始まる第二部では、新たなヒロイン女三宮(おんなさんのみや)が登場。彼女のために光源氏は破滅していくのです。
まぁ正直自業自得なのですが、かつて犯した罪に対して罰を受ける様子が描かれ、第四十一帖「雲隠」で寂しい最期を遂げました。
果たして光源氏がどんな最期を迎えたのか興味津々ですが、「雲隠」は残っていません。
読者の想像に任せるため、あえて書かなかったのか、書けなかったのかは不明です。
ちなみに光源氏の罪とは、継母と密通して、その子を父親に抱かせたこと。
同じ罪を犯した本作のまひろと道長には、どんな罰が用意されているのでしょうか。