江戸時代、大ブームを巻き起こした「金魚」!人気すぎて「生類憐みの令」では江戸中の金魚が放生される事態も
数年前から大きな話題を呼んでいる東京・銀座のアートアクアリウム。美しく彩られた空間で金魚鑑賞を楽しむことができますが、実は「金魚を鑑賞する」という文化ははるか昔から日本にあったことを知っていますか?
この記事では、知られざる金魚の歴史についてご紹介します。なんと江戸時代には、金魚が一大ブームとなったんですよ。
金魚はいつ、どうやって日本にもたらされたのか
金魚=夏の風物詩、というイメージを持っている方も多いかもしれません。金魚すくいは夏のお祭りの定番でもありますよね。しかし、金魚は中国原産の魚。突然変異で赤くなったフナがその始まりだといわれています。
そんな金魚が日本に伝わったのは、室町時代の16世紀のはじめごろ、大坂・堺でした。『金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)』という書物には、文亀2(1502)年に堺に入ってきたことが最初だと書かれています。
ちなみにこの書物には、金魚のオス・メスの見分け方、病気になったときの治療方法、水を替えるタイミングなどが詳しく書かれています。
日本に伝わった当初は、金魚は大名や一部の富裕層などの贅沢な趣味の対象でした。日本では金魚のことを最初は「こがねうお」または「きんぎょ」と呼んでいたようですが、次第に「きんぎょ」に統一されていきました。
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