みたらし団子?いや、”みだらしだんご”です!飛騨高山の「みだらしだんご」に見る日本の豊かな食文化
みなさんは、「みだらしだんご」という食べものの名前を聞いたことがありますか?
「みたらし団子」の間違いじゃないの?と思われる方も多いかもしれません。しかし、誤植でもなんでもなく、「みだらしだんご」のように「た」の部分が「だ」に濁るのが正しい食べものがあるんです。
みたらし団子と「みだらしだんご」との違い、気になりませんか?
そこで、今回の記事では、そんな「みだらしだんご」について詳しくご紹介していきたいと思います。日本の豊かな食文化が見えてくるかもしれませんよ。
「みだらしだんご」とは?
「みだらしだんご」とは、岐阜県飛騨地方で食べられている食べものです。串に茶色っぽいお団子がいくつか刺さっていて、見た目はみたらし団子に似ています。
しかし、みたらし団子と違うのは、その味。みたらし団子は砂糖醤油の葛餡をかけているため、甘いのが特徴ですよね。それに対して「みだらしだんご」は甘くない醤油ダレを表面につけているので、香ばしい味なんです。
そのため、お菓子というよりはお食事系のお団子といえばイメージしやすいかもしれません。ちなみに、香ばしさを高めるために、お団子を焼いて醤油をかけたあと、もう一度火であぶるそうです。
「みだらしだんご」の歴史
みだらしだんごという名前は、みたらし団子がなまったものと考えられています。みだらしだんごの歴史は、諸説あります。
たとえば、京都の下鴨神社から伝わってきたという説、貧しかった戦後に、生活の知恵から生まれたという説などがあります。
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