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生首事件は史実、花山天皇の呪いの意味、北の方とは?大河ドラマ「光る君へ」3月17日放送振り返り

生首事件は史実、花山天皇の呪いの意味、北の方とは?大河ドラマ「光る君へ」3月17日放送振り返り:3ページ目

花山法皇「おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか」の意味

さて、一条天皇の即位を控えて、必死に呪詛していた花山天皇。今は出家しているので花山法皇ですね。

「おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか、おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか……」

この「おん・しゅちり・きゃらろは・うんけん・そわか」とは何でしょうか。

これは大威徳明王(だいいとくみょうおう)のご真言。その別名ヤマーンタカ(降閻魔尊)、閻魔大王も倒してしまう強さからそう呼ばれました。

この大威徳明王は六面六臂六足(ろくめんろっぴろくそく。顔と腕と足がそれぞれ6つ)という異形の姿をしており、これは文殊菩薩が悪鬼を倒すために変化した姿と言われます。

チベットの伝承によると、この悪鬼は元々人間だったそうです。

今は昔、とある修行僧が盗賊たちに殺されました。永らく修行を重ねて徳を積み、ようやく大願成就する寸前で殺された怨みは凄まじく、僧侶は化けて出ます。

斬られた首が見つからないので、その辺にいた牛を殺してその頭を身体に乗せ、たちまち盗賊たちを皆殺しにしました。

しかし怨みと怒りのやまない修行僧は悪鬼と化してしまい、罪なき人々まで殺すようになったのです。

あまりの惨状を見かねた文殊菩薩は悪鬼を懲らしめるため、悪鬼以上に恐ろしい姿となって人々を救ったのでした。

という故事から、敵を呪い殺して悪縁を断ち切る象徴となった大威徳明王。その真言を唱えることで、一条天皇とその後ろ盾となった兼家一族を呪い殺そうとしていたのですね。

4ページ目 二人に配された北斗七星の意味

 

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