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実は下剋上を成功させた戦国大名!!浅井氏独立のきっかけとなったお家騒動とは?

実は下剋上を成功させた戦国大名!!浅井氏独立のきっかけとなったお家騒動とは?

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2023/05/01

北近江(現在の滋賀県北部)に拠点を構えた浅井氏は、織田信長に人目置かれた浅井長政を輩出した戦国大名家。しかし、浅井氏が主家・京極家のお家騒動を利用して下剋上を成功させたことは、知らない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、浅井氏独立のきっかけとなったお家騒動を紹介と、独立後の浅井氏のその後も解説します。

浅井氏のルーツ

浅井氏のルーツは三条公綱落胤説物部守屋(もののべ-の-もりや)後裔説の2通りがあります。

まず、三条公綱落胤説は近江守護・京極清持の預かりとなり、近江浅井郡丁野村に住んだ三条公綱の生んだ子が浅井氏の祖となる浅井重政だったという説。しかし、実際に住んだ土地は坂田郡加田村であり、『浅井三代記』の創作ではないかと指摘されています。

もう1つの物部守屋後裔説は、浅井氏が物部守屋の末裔で物部姓守屋流とする説ですが、守屋の父が敏達天皇(本来は物部尾輿)とされており、説を立証するのに明らかな問題があります。

ただ、滋賀県北部にある源昌寺に所蔵されている本尊薬師如来の背には建保3年(1215)の銘と浅井氏の名が記されていました。そのことから、鎌倉時代には北近江に勢力を持っていたことがわかります。

2ページ目 浅井氏の下剋上を成功させたお家騒動

 

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