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歌人としても知られる鎌倉幕府3代将軍・源実朝が編纂した家集「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」を解説

歌人としても知られる鎌倉幕府3代将軍・源実朝が編纂した家集「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」を解説

源実朝の代表的な和歌

ここからは、「金槐和歌集(きんかいわかしゅう)」に収録されている、源実朝の代表的な和歌をいくつかご紹介します。

「箱根路を わが越えくれは 伊豆の海や 沖の小島に 波のよるみゆ」
(東海道の難所である箱根山を越えたら、伊豆の海が広がった。沖に小島。波が寄るのが見える)
情景をシンプルに表した歌ですが、臆することなく歌にしたのが実朝の特徴ともいえます。

「山はさけ 海はあせなむ 世なりとも 君にふた心 わがあらめやも」
(山が裂けて、海が干上がってしまうような世になってしまったとしても、君(後鳥羽上皇)を裏切ることはありません)
こちらは、後鳥羽院への忠節を表している歌です。

源実朝の和歌の後世の評価

源実朝の和歌は、賀茂真淵、斎藤茂吉、小林秀雄、吉本隆明、中野孝次などといった有名な人々から高く評価されています。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

 

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