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「鎌倉殿の13人」ばかにするな!坂東武者を奮起させた尼将軍の怒り。第47回放送「ある朝敵、ある演説」振り返り

「鎌倉殿の13人」ばかにするな!坂東武者を奮起させた尼将軍の怒り。第47回放送「ある朝敵、ある演説」振り返り:5ページ目

三浦胤義が官軍についた理由は?

『吾妻鏡』では政子の演説で名指しされる官軍の首謀者・三浦胤義。彼が鎌倉に背いた動機は「妻の仇討ち(厳密には妻の子を義時に殺された仇討ち)」でしたが、本作では兄・義村の密命によって上皇に取り入ったとのこと。

まさかあの真面目一徹な胤義に「鎌倉を裏切れ」とは言えないので、「朝廷に接近して動向をうかがえ」などと言い含めておいたものと思われます。

京都大番役の務めを果たして、鎌倉と朝廷の間で距離を保つ。相応に優秀でかつ忠義に篤くなければ務まらぬ大役。義村としては胤義以外に任せられなかったことでしょう。

しかしいざ鎌倉じゅうが「尼将軍を守り、執権のもとで戦う」姿勢に固まるとアッサリ斬り捨てるいつもの平六。さすが「三浦の犬は友をも喰らう」、ついには血を分けた弟さえも捨て石です。

果たして承久の乱では悲惨な末路をたどる胤義ですが、慈光寺本『承久記』によれば最期に再会を果たした兄から「バカと会っても時間の無駄だ(シレ者ニカケ合テ無益ナリ)」と引導を渡されてしまいました。

『承久記』では自分の意思で官軍に味方したので自業自得と言えなくもありません。しかし本作の胤義はあくまで兄の密命によって上皇に接近したのに、やはりつれなく見放されてしまうのでしょうか。

果たして義村は胤義に何と言うのか、そもそも二人の再会はあるのか、見どころの一つになりそうです。

6ページ目 最終回(第48回)放送「報いの時」

 

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