「鎌倉殿の13人」ついに始まる最終決戦“承久の乱”!第47回放送「ある朝敵、ある演説」予習【後編】:4ページ目
終わりに
こうして鎌倉の運命を決した尼将軍の演説。実際には安達景盛(演:新名基浩)の代読ですが、そうであっても政子の想いに触れた御家人たちの感動は変わらないでしょう。
【承久の乱】あの名演説は政子じゃなかった?『承久軍物語』が伝える別バージョンがこちら【鎌倉殿の13人】
「みな心を一つにて奉るべし。これ最期のことばなり(意:みんな聞いて。これが私の、最期のメッセージです)」……皆一心而可奉。是最期詞也……※『吾妻鏡』承久3年(1221年)5月19日条こ…
ひとたび戦うと決めたら、誰が相手だろうと容赦はしない。そうでなければ、今まで滅ぼし滅ぼされた者たちに申し訳が立ちません。
堤信遠(演:吉見一豊)・山木兼隆(演:木原勝利)・大庭景親(演:國村隼)・伊東祐親(演:浅野和之)・上総介広常(演:佐藤浩市)・木曽義仲(演:青木崇高)・一条忠頼(演:前原滉)・平宗盛(演:小泉孝太郎)・源行家(演:杉本哲太)・源義経(演:菅田将暉)・藤原泰衡(演:山本浩司)・源範頼(演:迫田孝也)・梶原景時(演:中村獅童)・阿野全成(演:新納慎也)・比企能員(演:佐藤二朗)・畠山重忠(演:中川大志)・平賀朝雅(演:山中崇)・和田義盛(演:横田栄司)・公暁(演:寛一郎)・阿野時元(演:森優作)……などなど。
「あらゆる犠牲を払って、坂東武者のてっぺんに立ったのだ。誰であろうと、邪魔する者は許さない!」
……実際には出陣せず、鎌倉で果報を待つばかりの義時ですが、むしろその方が辛かったはず。できれば挙兵時の頼朝みたいに、微塵も愛してもいない“のえ(演:菊地凛子。伊賀氏)”の膝枕シーンを再現してくれたら、かなりエモーショナルですよね。ね?
鎌倉時代ファンにとって垂涎モノの見どころが、これでもかと凝縮される(はずの)ラスト2回放送、最後まで見逃せません!
※参考文献:
- 五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡8 承久の乱』吉川弘文館、2010年4月
- 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月
- 三谷幸喜『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 完結編』NHK出版、2022年10月