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「鎌倉殿の13人」政子が救いたかったのは……第46回放送「将軍になった女」振り返り

「鎌倉殿の13人」政子が救いたかったのは……第46回放送「将軍になった女」振り返り:3ページ目

今や唯一の癒し?俺たちの泰時と初。しかし史実では……

「いいんじゃないですか、あなたらしくて」

「……初めて誉められた」

「誉めたんじゃありません。諦めの境地です……真面目に受け取るな。ふふっ」

今日も今日とて殺伐とした御所。そんな中、忘れ物を届けに来てくれた(演:福地桃子。矢部禅尼)。暴走する父を止めようと躍起になっている北条泰時(演:坂口健太郎)を励ます姿は、今や唯一の癒しかも知れません。

しかし残念ながら、史実ではこの二人は離婚しています。正確な時期は不明ながら、泰時の次男・北条時実(ときざね)は建暦2年(1212年)、泰時の継室である安保実員女(あぼ さねかずのむすめ)が産んでいるのです。

ここで言う室とは正妻(正室)のこと。初も正室ですから、一緒にいることはあり得ません。なので建暦2年(1212年)までには泰時と初が離婚していることが判ります。

(※大河ドラマで言えば和田合戦の前年。なので二日酔いの泰時に水バシャー!の名場面はフィクションです。念のため)

夫婦仲はよかったらしく、離婚の理由も明らかではないものの、事実は事実。誠に残念ながら仕方ありません。

ちなみに泰時と離婚した初は、義村の従弟(初自身にとってはいとこおじ)に当たる佐原盛連(さはら もりつら)と再婚。余談ながら盛連も酒癖が悪かったそうで、後にトラブルを起こしています。

やがて盛連の死によって出家した初は、その住所から矢部禅尼(やべのぜんに)と呼ばれました。後に泰時の子孫を助けることになるのですが、それはまた別の話し。

果たして大河ドラマでは離婚するのでしょうか。まぁしないでしょう。もし離婚なんてしたら、泰時は捨てられた(初の方から三行半を突きつける前提)ショックで承久の乱を戦い抜けなさそうですから。

4ページ目 「嫡男は泰時だ」しかし“のえ”は……

 

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