「鎌倉殿の13人」義経の苦いデビュー戦、大庭景親の最期、史実との違いほか第10回「根拠なき自信」振り返り:3ページ目
実衣「得体の知れない人が、どんどん増えてく」
足立遠元(演:大野泰広)、牧宗親(演:山崎一)、源範頼(演:迫田孝也)……頼朝の勢力が拡大するにつれ、人材もどんどん集まります。
今まで「戦や政治は男のすること」とばかり、のんびりしていた政子や実衣(演:宮澤エマ)たちも、鎌倉殿の身内としてあれやこれや求められることに。
宗親のお作法レッスンにうんざりする実衣の様子は、まさに視聴者として感じる鎌倉の息苦しさでした。
また、人が増えればトラブルも増えます。
頼朝の愛妾である亀(演:江口のりこ)が八重姫(演:新垣結衣)の素性を知り、あえて頼朝との仲を見せつける場面などはその極致。
こういう人リアルにいますが、そんなことをして本人は楽しいのでしょうか。実に陰湿で裏表のある演技が光っていました。
また八重姫をめぐって義時と三浦義村(演:山本耕史)が三角関係?どっちもダメなのですが、義時の実にしつこいこと。
「もうやめとけよ小四郎。絶対に脈ないよ」誰か言ってやって下さい。平六(義村)辺りが「そろそろ前へ進めよ」って。
ところで草餅って、あんな音がするほど硬い食い物でしたっけ……あと、変な味がしたらためらわずに捨てて下さい。
男女の恋愛がらみでは、全成(演:新納慎也)に「あなたには赤が似合います」と声をかけられた実衣が、そこはかとなく照れていたのが一服の清涼剤でした。
第11回「許されざる嘘」
以上、第10回「根拠なき自信」を振り返ってきました。サブタイトルは義経の態度を示していたんですね。
その他、頼朝に出す魚の小骨を取り除く場面や、和田義盛(演:横田栄司)の捕まえてきたヒヨドリ(実はツグミ)、義時がせっせと摘んだキノコなど細かな演出が盛りだくさんでした。
次週3月20日(日)放送の第11回「許されざる嘘」、いったいこれは何を示しているのでしょうか。
「得体の知れない」登場人物が増えてますます賑やかな「鎌倉殿の13人」、来週も目が離せませんね!
※参考文献: