似ているようで、やっぱり違う?「冷麦」と「素麺」と「うどん」はどう見分ける?:2ページ目
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色つき麺は冷麦を見分ける印だったが…
そんな曖昧な状態ですから、かつては冷麦と素麺を見分けるのが難しかったようで、冷麦の印として数本の色つき麺を入れていました。
やがて機械の仕分けが発達して取り違える心配もなくなり、冷麦の色つき麺は一時姿を消していったようですが、緑やピンクのアクセントが夏らしい清涼感を引き出し、また子供たちのテンション≒人気が上がるため、冷麦だけでなく素麺にも入れるメーカーも。
確かに子供のころ、素麺や冷麦に色つき麺が入っていると、味の違いもないのに喜んだ記憶があります(皆さんもありますよね?)。
そろそろ冷やし麺類もシーズンオフになりますが、また来年、盛りつけた麺の中にひとすじ光るピンクや緑の麺が楽しみですね。
※参考:
PHP研究所『これは役立つ!違いのわかる事典』PHP研究所、1997年1月
奥村彪生『日本めん食文化の一三〇〇年』農山漁村文化協会、2009年9月
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